小田頭首工(小田井堰)
頭首工は、河川に設けられた農業に使う水を取るための施設です。小田井堰は、開設してから約220年は石や木材を組み合わせた堰だったので、洪水の度に流され、その復旧に苦労が絶えませんでした。大正15年に木工沈床の上にコンクリート堰堤を造り、堰板を取り付けて取水していましたが、昭和28年9月25日の大洪水で流失しました。その復旧として国営紀の川災害復旧事業により昭和32年12月に現在のような堅固な構造物に生まれ変わりました。その後、昭和50年の災害により下流護岸部分が洗堀され、県営事業で復旧、また昭和58年度から平成5年度まで国営造成施設整備事業により、ゲート等が更新されました。さらに平成12年度から国営第二十津川紀の川事業で魚道、護床工、取水施設等の改修、ゲート等の再塗装が行われ現在に至っています。